君に贈る恋のうた。





「うん。充電完了!」



しばらくしてからゆづが離れた。




いつものように軽く微笑んで、リビングへといっしょに向かう。



『今日は和食だよー』



「お、肉じゃがだ!」




変わらない日常の会話。
ゆづといっしょの空間にいて、言葉を交えるだけで幸せな気持ちになれるし、なにより安心する。



いつまでもこの関係が続く。
どちらかが断ち切らない限り、永遠と続く。



ずっと、このままでいいんだ、と思いながら生活してきた。


ゆづに捨てられたら、あたしは黙って消えるだけだから。

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