君に贈る恋のうた。
まぁ、かなりマイペースなのは自覚あるけどそれなりにちゃんとやってるつもりなんだけどな。
「…唯月」
『んー?』
「大丈夫か? これ」
『ん? なにがー?』
加賀っちが見せてくるのは、さっき渡した曲の歌詞。
「¨君以外いらない。他なんて僕にはなんの価値もない。僕の瞳に映るのは、一生君だけがいい¨」
『うん。事実だし。 なんか問題ある?』
「¨いらない¨と¨なんの価値もない¨ってフレーズ、ファンからしたら気持ちいいもんじゃねえぞ?」
『えー』
そうか。ダメなのか。
ーーでも、事実なんだよ。