君に贈る恋のうた。
正直迷惑だったし、理由がわからなかったけど…
他に害がなかったのでそのまま放置。
以来、この朝のイベントはもはや日常なのだ。
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『ふぅ……』
一限目は経済学。
適当な場所に座り、レポート用紙を開く。
「ねぇねぇ!杏璃ちゃん!」
『…え』
突然隣から女の子が顔を覗いてくる。
茶髪のショート。
小さな身体はまさに¨女の子¨を連想させる。
「今日、暇?遊びに行かない?」
『え、と…』
誰かがわからない。
はっきり言って見たことがない。
急に誘われたって、知らない人と遊ぶなんて御免だ。
「あ!私、リサ!」
名前はリサと言うらしい。