君に贈る恋のうた。
「絶対楽しいからぁ! ねっ?」
¨絶対¨なんて、誰が決めたの?
……行きたくなんかない。
ぐいっと顔を近付けて、行こう行こうと言うリサちゃん。
「なにか予定でもあるのぉ?」
『…え』
特には、ない。
だけどゆづが帰って来る前には洗濯を終わらせてご飯を作って待っていたい。
結局、リサちゃんの押しに負けたあたしはゆづにメールを送った。
返事は「今日はお偉いさんと会食だから、飯はいらない。」だった。
妙に寂しくなったあたしは、リサちゃんに『行く』と答えていた。