君に贈る恋のうた。
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現在19時。
全ての講義が終わると、用意周到なリサちゃんに引きずられるように連行された。
「杏璃ちゃん!こっちだよ~」
ルンルンなリサちゃんに若干引き気味なあたし。
ついた先は、お洒落なバーみたいなお店。
え、ここ?
考える暇もなく、お店の扉を開くリサちゃんに引っ張られてあたしも店内に入る。
「リサ遅ーい」
「ごめんねぇ」
入るや否や、真っ先に声をかけてくる女の子。
白に近いキラキラの髪。
それだけでなんだか安っぽく見えるこの子はマリと言うらしい。
「あれ…杏璃ちゃん?」
『え』
「そうだよぉ!リサが誘ったの~」
「え~リサやるぅ!」
「でしょでしょ!これで大丈夫だよね~」