君に贈る恋のうた。
『…なんの話?』
「え~リサ言ってないのぉ?」
「あっ、忘れてたぁ!」
訳のわからない話に思わず口を挟んでしまう。
店員に席へと促されるが、あたし、リサ、マリの順で横に座ると前には3席の空席。
なんで横一列?
またもわけのわからない内容に首を傾げる。
「あのね~今日は合コンなの!」
『……はぁ?』
「うふふ、大企業のエリートだよ、年上年上!」
合コン…
通りで二人とも戦闘体勢なわけだ。
ばっちりブランド物の服に、ばっさばさの睫毛。化粧はキラキラだし。
輝いてる。
目もギラギラしてる。
合コンなんて、聞いてなかったな。遊びに行かない?って言われたからご飯に行くだけかと思ったのに、失敗した。
でも、いいか。
どうせ、今日はゆづの帰りは遅いし。