君に贈る恋のうた。






ついに泣き出した杏璃。
ぼろぼろと涙を流しながら何度も謝ってくる。




俺はハンドルをきりながらあいた片手で杏璃の頭をポンポンした後、綺麗な髪を撫でた。





『気にすんな』



「………うん、」



『…それより合コンとか聞いてないんだけど』



「………」



『ー杏璃?』






寝た、らしい。
会話の最中に寝るなんて、どれだけ器用なんだ。


一番聞きたかったことは聞けないままになってしまったけど、明日じっくり聞くとしよう。



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