クッキーと花びら【短編】
「それが、俺のやりたい事なんです。

もし、あなたが変わってしまっていたら… それはそれで、構わないですから。

4年後は俺も30才になるし。 美緒さんは…42ですね。
うん!大丈夫!!」




「何が大丈夫なの? 訳わかんないよー。
それに、40って…
やっぱキツイなぁ…」



笑う私を見て、彼も笑った。






「気にしないで下さい。
 俺の勝手な…
 約束ですから…」




そう言って、ヒラヒラ落ちてきた桜の花びらを掴んで、私の手のひらにのせた。



彼を見つめると、優しく、優しく微笑んでくれた…




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