雨あがりの空に

大切な人

ピピッピピッピピ


時刻は6時。

まだ眠い。起きたくない。

でも仕事に行かなければ…。


もう少しだけ…と思いながらうずくまってると。

ガチャッ。

寝室の扉が開く。


カーテンを開けると、太陽の眩しい光が部屋に入り込んでくる。


「裕也?朝だよ?早くしないと」

ゆさゆさと優しく肩を揺すってくる。

「…おぉ…」

俺はムクッと起き上がって眠たい目を擦る。


「おはよう!!裕也!」

優しい笑顔であいさつをした翠。

「…はよ、翠。」

「ご飯できてるからね?」

「分かった。すぐ行く」

そう言って翠は寝室を出ていった。


翠は俺の妻。

翠とは中学の頃から一緒で、俺と同級生だ。
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