雨あがりの空に
俺は、拓海の頭にポンッと優しく手を置いた。

「拓海!泣くなって!男だろ?」

拓海に優しく問いかける。

拓海は、ゴシゴシと涙を拭って、俺と翠に笑顔を見せた。

「うん!泣かないよ!」


真ん中に、拓海。右側に俺。左側に翠。



三人で手を取り合った。


お互いに離れないように、ギュッと手を繋いで…。


離れないように…。

離れないように…。






いつまでも、この幸せが続くように…。




そう願っていた。

だけど…。



そう簡単に幸せなんて続かないんだ。
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