雨あがりの空に
朝食を済ませて、仕事に行く時間になった。

「翠…」

「ん?どうしたの?」

「今日は、俺が…拓海を送りに行くよ」

「え?そんないいよ!私が行くから」

「いや、俺が行く。お前、顔色がまだ悪い。無理しないで寝てた方がいいって…」

「でも…」

「遠慮すんなって。前みたいに倒れたら大変だろ?」

「……じゃあ、お願いしてもいい?」

「おう!拓海ー!今日は、パパと幼稚園に行くぞー!」

「はぁ~い!」


拓海は、走って玄関まで来た。


「ママ!行ってきます!」

拓海は、元気よく行った。


「行ってらっしゃい!」

翠も笑顔で送り出した。


だけど…。


すごく胸騒ぎがした。


なんだか胸の奥がウズウズしたんだ。


いつもは、こんなのない。
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