雨あがりの空に
「私…手伝います」

「えっ?」

「先輩…大変そうなので…」

「…いや、そんないいよ。もう9時だし。残業なんて大変だからさ」

「いいえ、構いません」

「…マジでいいの?」

「はい!」


それから俺と前田さんは、協力して全ての書類を終わらせた。

「ふぅ~!終わりましたね!」

「前田さん、ありがとう」

「いえ!」


それから、俺と前田さんは会社を後にした。


時刻は10時だった。

「ごめん。結構、遅くなった」

「大丈夫ですよ。先輩は、相手のことを気にしすぎです」

「…?」


前田さんは、夜空を眺めながら言った。
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