雨あがりの空に
第二章

変わる日常

ピピッピピッピピッ


朝、目覚ましが鳴る。


「……ン?」

太陽の眩しい光が俺の顔を照らす。

ガバッ!


勢いよく起き上がった。


「…もう…朝か…」


寝室を出て、拓海の部屋を覗いた。

カーテンを開けて、布団に潜り込んでいる拓海の体を揺する。


「拓海?朝だぞ?幼稚園に遅れるぞ?」

拓海の体はビクともしない。

「…おーい、拓海?」

布団を引きはがした。


「……!?…」

ベッドの中にあったのは…拓海の姿ではなく、クマのぬいぐるみだった。

「…何でだ!?…」

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