雨あがりの空に
家に着くと、俺と拓海は…さっそくコロッケ作りを始めた。


「ねぇ、私…何か手伝おうか?」

料理なんてしない俺に心配しているのか、俺の手先を後ろからじーっと見つめながら言った。

「大丈夫だって!…翠、そんな見られると緊張してできないってば」

「…でも…心配で…」

「ママ大丈夫だよっ!パパ、コロッケは得意なんだよっ!だから、ママは座ってて?」

そう言って、拓海は翠を座らせた。

「…じゃあ、大人しく待ちます」



30分後…。


「できたぁ!拓海!皿持ってきて!」

「うん!分かったぁ~!」


綺麗に盛りつけをして、コロッケが完成した。

「翠~!俺の特製、コロッケができたぜ!」

「わぁ~!美味しそう!これ本当に、裕也が作ったの!?」

「もちろん!てか見てただろ?俺が作ってたとこ~!」

「…見てたけどさぁ、本当びっくりで!」


「ねぇ、パパーママー!早く食べようよ~!僕、お腹すいた~!」

「そうだねっ!じゃあ食べようか!」

「うんっ!」
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