雨あがりの空に
ママは、四つ葉のクローバーに最後の願いを込めました。




どうか神様…。


私の愛する人と坊やを守って下さい。


私の命は、どうなっても構いません。


けれど…本当は、死にたくない。彼と坊やを置いて逝くなんて私にはできない。


だけど…これが運命なんだとしたら…私は、受け止めます。


この運命を受け止める。



だから…お願いです。



守って下さい。



ママは、神様にお願いをしたのです。


最後に、そのクローバーに口づけをすると、


そのクローバーを森の泉に流しました。
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