Love Flower 〜いつのまにか〜






ーーーーーーガチャ





「ただいま。」




「お帰り。」



玄関のドアを開ければ、お母さんがキッチンから満面の笑みで迎えてくれる。






手を洗って、制服のままリビングのソファーに座る。









・・・はぁ。


今日は由佳里と実にからかわれて大変だったー。


あの2人は、私が真っ赤になるのを見て楽しんでるんだから。












「・・・で?」











ん?








ふと顔を上げると、家族3人がじーっと見ている。



な、何?









「彼氏の明良君!」






あ、その話か。






だから皆色んな顔してるんだ。


楓は見るからに嬉しそうで、お母さんは心配そう。

お父さんに限っては、泣き顔だし。








で?って言われても。


「・・べつに、何も・・・?」




恥ずかしくて、こう答えるしかないよ。





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