変わった二人の変わった戦い【短編】
その作戦ってのは
あいつに話しかけられても
口車に乗らんし
そっけない態度とって
諦めさしたる
うちは感情的になるから
アカンねやて思う
やからクールにそっけない
態度で接したら
あいつでも諦めるやろ
『美月~あいつ近寄ってきたで』
その言葉にうちは振り返った
笑いながら近寄ってくる
あいつに寒気がする
ほら、体が言うとるねん
男は嫌いやってな
『美月!ご飯一緒に食おや』
『なっ…!』
っと、アカンアカン
ここは感情的になったら
負けやで美月
我慢ゃで美月
『うちゎ亜矢と食べるから』
どうや?
そっけないし完璧やろ
『うちは淳と食べるし美月行ってきぃや』
『亜矢!?』
予想外の展開にまた目を丸くする。
亜矢はニコッと笑った
かて思ったら坂上に
『おもろそうやし、結果教えてやぁ~』
なんて言って席をたって
彼氏んとこに行ってしまった
そうや…亜矢はSやった…
こういう誰かが追い込まれる
状況は一番好きなんやった