変わった二人の変わった戦い【短編】
『亜矢?私恋愛なんて興味ないから』
風で顔にかかる少し長い
セミロングの髪を
パサッと手で払いのける
『……やからいつまでもチェリーやねん』
『亜矢さん…汚い』
亜矢はいつもストレートに
物事を言ってくる
他の人なら傷つくことを
ズバズバと。
自分はこんなだし?
男なんて好き好んで欲しくないし
平気なんやけど…?
私以外なら傷ついてるね、
うん。
『なにが汚いんよ、今頃美月くらいちゃう?あんたの人生の結末あれやで、、孤独死』
私に指を指して言い切る亜矢に
孤独死する自分を思い浮かべ
苦笑いしながら指を払いのける。
『ひどっ』
浮かんぢゃったよ
その未来が…
まぁ、
そういう冷たくてズバズバ言うてくる亜矢が
うちは好きやねんけどな?
あ、男嫌いやから言うて
レズ違うからその変誤解したアカンよ?
『あ、メールや』
机の横で椅子だけ持ってきて
ミニスカから出る綺麗な
ほっそい足を組んで
ポケットから携帯を取り出す亜矢。
性格こんなやけど容姿が
細いし綺麗な顔やしで
結構モテるんよね。