変わった二人の変わった戦い【短編】
『坂上~山下と屋上でなにしてたんや~』
『もしかして?まさかの~?』
『まさかの?』
ハイエナ共はニヤニヤしながら
坂上に質問責め…
ああいうのも嫌いや
『うっせぇよ俺は今日大収穫をしてん、明日から不味い玉子焼きとおさらばや』
なんて立ち上がって
ガッツポーズをして
感動にうちひしがれてる坂上
『玉子焼き?』
『何言ってんお前』
周りは頭にハテナマーク
ほんま玉子焼きだけで
やっぱりアホやな
いやいやいや…
うちもアホやった…
帰りのバスの中でも
自分の失態に後悔していた
男嫌いなはずやのに
なんであんなしゃべってたんやろ…
『美月!なに落ち込んでんや?』
考え込んでたうちの頭上から
聞こえる声に
バッと顔をあげた
『は?なんであんた』
うちが驚いた理由
だってここ
うちの降りるバス停で
坂上が降りるんゎまだ先のはずや
『なんか美月の私生活気になってなぁ~今からどこ行くんや?帰りか?』
気になってって…
気になってバス降りるか普通
『今からお迎えやけど』
ってうちも何普通に答えてるんやろ
なんかこいつと居ったら調子狂うわ
『俺も着いてってええか?』
『え?なんで』
『見てみたいわ~…な?ええやん行こ行こ』