軋む助手席
室長は胸に私を引き寄せたまま、


空いている方の手で自分のシートベルトを外し、そのまま助手席のレバーに手を回してシートを倒した。


そして室長は、私を助手席のシートに仰向けに寝かせ組み敷いた。



室長は私を見下ろしたまま何も話さない。



鳴り止まない雨音が、車内に響き渡っている。




室長の顔が私に近付いて来ると、ギシリと音がして助手席が軋んだ。









【軋む助手席 完】
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