王子様と秘密の××


雷の音であたしが悠にギュッと近づいた。


「俺がいるから。怖くねぇよ」


「……ぅ、ん…」


「おら、もっと近くにこいよ。怖いんだろ?」


そう言う悠に、あたしはさらにギュッと抱きついた。


そんなあたしを見て、悠はフッと笑う。


「今日はやけに素直じゃん?」


「だって…きゃっ……!」



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