王子様と秘密の××
そう言いながら、朋樹はあたしたちの方に歩み寄ってきた。
「と……朋樹先輩…」
茶色い髪に、高い身長。ぱっちりとした大きな瞳が特徴的だ。
朋樹先輩は、あたしが通っていた東中で、1番人気のあった、ひとつ上の先輩。
バスケ部のキャプテンをしていて、さわやかなイケメンだと、他校でも有名だった。
高校でもバスケ部のエースで、悠ほどではないにしろ、女子たちの憧れの的となっている。
「おい、お前…誰だよ」