王子様と秘密の××


喉から絞り出した声は、途切れ途切れになってしまった。


「もう一回」


「……悠…」


「もう一回…」


「悠っ……きゃっ…」


三回目に呼んだときに、あたしは悠に抱きしめられた。


な、何事!?


そして抱きしめられたと同時に、悠があたしの肩に頭を乗せた。


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