王子様と秘密の××


そして、しばらくたった頃に再び悠は口を開いた。


「はやく……俺のこと好きになれよ……」


あたしに聞こえるか聞こえないかくらいの声で、


耳元でそう呟いた。


━━━…ただ、認めたくなかっただけなのかもしれない。


認めたくなくて、この気持ちを閉じ込めていたのかもしれない。


だけど、もうこの気持ちを隠すことはできない……。


悠が好きだと気づいてしまった以上…………。


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