君の幸せ
「可愛そうに。よほど存在薄いのね」

「違うよ。今日初めてあったんだよ」

私は全部話した

「奏楽やるねぇ。好きなんじゃない?奏楽のこと」
「そんなんじゃないって。電話するからあっちいって」

私の名前も伝えてないのに

なんて言おう。


考えがまとまらないうちに出てしまった


 「もしもし」
「今日はありがとう」

「ほんとにくれた。名前いってなかったね。」
「そうだね、私は奏楽」
「俺光希〈みつき〉よろしく」

私はメモ帳に名前を書いた
携帯に登録するためだ

「漢字がわからない。」
「光に希望のき」
「良い名前」


何分いや 何時間話しただろう
お姉ちゃんの長すぎない?の声で我に帰った


「ごめんね。長く話すぎた」

私はあわてて電話を切ろうとする

「アドレス教えて」

私は電話口でアドレスを伝えて
電話を切った

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