龍を愛する少女。
龍二を知らない事が余程
珍しいのか、笑われた。
「えっ、魅加ってば龍二さんの事知らなかったの!?」
くるみにも驚かれた。
くそう。なんなの皆して。
「龍二さんはね、凄いのよ!関東最強のチーム 龍麗のトップなんだよ!」
マシンガントークではなされて頭がついてかない。
考えていると
「えっとね、この仏頂面のバカでかいのが俺達、龍麗の頭だよ」
ニッコリと笑いながらそういった。
「てめぇ、誰がバカだよ。」
しかめっ面でどす黒いオーラを纏い隼人先輩につっかかる龍二。
「冗談じゃねーか、ストップ!ストップ!」
本気で焦っている隼人先輩にまた龍二がつっかかるので
クスクス…… ぷっ、あはは!
笑ってはいけないんだろうけど
私とくるみは大笑いしてしまった。
は、はやく止めなきゃ…
あはははは!
む、無理ー!
最初は呆気に取られてた龍二達だが
「「ふっ、ははは」」
つられて龍二達も笑う。
校庭の隅で男女4人でバカ笑いをしていれば端から見ると
異様な光景なのだろう。
まして、この学校では知らない人はいないという
龍二と隼人先輩がいるのだから。
笑っていたからきずかなかった。男達が私達を影から見ていることを………
一通り笑い終えた私達は
「そーいえば、魅加ちゃん達始業式出なくていーの?」
とゆう隼人先輩の声で我に帰った。
「やだ!もう10分も遅刻だ!」
「魅加!行くよ!!」
くるみに引っ張られて校舎の中に連れ去られて行った私。
2人で廊下を走っていると
曲がり角で2人組とぶつかって
しまった。
タタタッ ドンッ
「きゃぁ!」「うお!」
「す、スミマセン!」
と、男達の横を走り去ろうと
したが
ガシッ
「えっ、」
1人の男に腕を捕まれた。
「あの、ぶつかってスミマセン。急いでいるので離して下さい。」
出来るだけ丁寧に言うと
「あー、イテテ折れたかも。慰謝料としてお前を彼女にする」
「……は?」
でかい大男が ガハハと笑いながらあほみたいな事を言い出す。
ってゆーか触らないでよぉ。
そう思いながら泣きそうな私にきずいたくるみは
「ちょっと!魅加を離してよ!
」
きつい口調でそう言うと
「あぁ?てめーはすっこんでろ!」
バシッ
「きゃっ」
大男がくるみの頬を叩いた。
「さぁ、俺と一緒にイー事しようか。」
薄気味の悪い笑い方でそう言う
プチ……
「ん?プチ?」