卓上彼氏
「なになにィ~っ?今のやばくないっ?」
うわっ、見られた!
クラスのいつめんがにんまりしながら私の方へ歩み寄ってきた。
そりゃそうだよね、教室の真ん中でやられちゃみんな見てるよね。
「白昼堂々いちゃつき~?ってかみかみさぁ、いつから藤堂とデキてたのよっ!」
友達はひじで私をつついた。
あんな行為、私だってどうやって説明したらいいかわからない。
「いや、なんか顔にゴミついてるって言われただけだから!デキてないし!!」
私は顔の前で大きく手を振ったけれど、それも逆効果な気がしてならなかった。
「怪し~っ!」
「でもつきあってないにしてもさ、最近みかみ藤堂と仲良いよね!」
「え……そうかな」
「そうだって~!!藤堂と話してるときみかみすっごく楽しそうだし!」
楽しそう?私が?
藤堂くんと話していて楽しいかなんて考えたことが無かったから、私は驚いた。