卓上彼氏



いつめんも私が否定しつづける姿を見てさすがに違うと感じたのか、はたまたそれとも諦めたのか、それぞれ自分の席に戻っていった。





「みかみ——————.……」





スマホの画面にあかりがともり、心配そうな表情をしたヨクが現れた。





「違うよっ、勘違いだからね??私が好きなのはヨクだけに決まってるでしょ??」





余計な心配はさせまいと私は必死で笑顔を取り繕った。





ヨクは何か言おうと口を開きかけたけれど、数秒間私を見つめた後————再び口を閉じた。






「失礼しちゃうよね!私確かに他の男子よりは藤堂くんの方が話せるけど、それとこれとは違うっての!!」





私の言っていることを疑っているのではない、そうではないけれどなんだか晴れない顔をヨクはしていたのを私は今でも覚えている。




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