記憶のキロク
「はぁ」

 鉛のように重いため息と共に、

 俺の中に鬱積していたものを体の外に追い出そうとしたが、

 失敗した。

 なんで、こんな下らない事で悩まなきゃならないんだろう。

 他の奴らはこんな悩みなど無く、

 あったとしても明日の暇をどうやって

 潰すかという悩みだけだろうに。

 なのに、どうして俺はここまで思いつめなければならないのだろう? 
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