記憶のキロク
 だが、唐突に闇が割れ、光が差し込んできた。
 
 闇に慣れきった目には強すぎる光が、目に景色ではなく軽い痛みと白い色を与えた。
 
 徐々に、純白が風景へと戻り俺の顔の近くに、見知らぬ少女の顔があった。
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