記憶のキロク
春風
1
そこまで思い起こしていると、さっきの少女が看護士と一緒に戻ってきた。
ナースコールを押せばいいものを
わざわざ呼びに行ったらしい。
看護士は、流水のような無駄が無い動作で、
血圧を測ったり、体温を測ったりともろもろの作業をこなしながら、
俺に話し掛けてきた。
ナースコールを押せばいいものを
わざわざ呼びに行ったらしい。
看護士は、流水のような無駄が無い動作で、
血圧を測ったり、体温を測ったりともろもろの作業をこなしながら、
俺に話し掛けてきた。