記憶のキロク
 もう少し発見が遅ければ死んでいたとか。

 困った事があったら、遠慮なく呼べとか。

 俺の顔を覗き込んでいた女の子と仲良くしてやって欲しいとか。

 そんな事を言っていたが、

 俺は適当な相槌を打ちながら聞き流した。
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