記憶のキロク
 病室に戻ると看護士さんが、ちょうど、昼食を運んで来たところだった。

「どうしたの春風ちゃん? なんか元気が無いみたいだけど。静司さんに酷い事されたの?」

 って、また冤罪で睨まれた。

「ッ――」
 
やっぱり、足つった。

くそ。本当に魔眼を持ってんのか? 今なら、もれなく魔法使いの存在も信じるぞ。

 かくかくしかじかと看護士さんに訳を説明しておいた。
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