記憶のキロク
「そんな…………
何でだよ!! 春風ちゃんは、あんなにいい子なのに! 何で、死ななきゃならないんだよ! この世界に神は居ないのか!! こんな理不尽なことが在っていいのかよ! 
何でなんだよ……ちくしょう……」

「気持は、わかるけど紅茶でも飲んで落ち着こう」

 春風ちゃんの父さんは、俺に熱い紅茶を渡してくれた。

 どうやら、俺が取り乱している間に、買って来てくれたらしい。
 
 それを一気に飲み干す。
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