記憶のキロク
「ああ、ありがとな。じいさん。それとさっきのじいさんが人を殺したって話……」

「なぁに、気にすることは無い。戦時中の話じゃ。ほれ、早くいかんかい。女の子を待たせるものじゃなかろうて」

もう一度礼を言って病室を出た。
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