星王子の幸せレッスン
星王子
「あれ?」



周りを見渡しても、人の気配がない。山道を歩いていたつもりが、いつの間にか外れてしまっていたらしい。



私は慌てて元の道を探そうとしたが、はっと思いなおした。



いや、このまま行こう。



人がいないところに来たかったのだから、これでいいじゃない。



しばらくこのまま歩き続けよう。



日が暮れるまではどこかの道につながるだろうし。




私は甘く考えていた。



まさか本当に遭難してしまうなんて、夢にも思わなかった。

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