星王子の幸せレッスン
「あ…え…」



私は言葉にならない声でその場に立ち尽くしてしまった。



目の前にいる「王子さま」は、頭に王冠をかぶり、金色のマントをはおり、黒のカボチャパンツに白いタイツを履いていた。



まさに、童話に出てくるような「王子さま」。でも、とても幼かった。どうみても5、6歳くらいの男の子だ。



髪の色は金髪で、キラキラ透き通っていた。



西洋人とアジア人のハーフのような中立的で整った顔立ちだ。



王子さまはまっすぐに私を直視している。



びっくりしている様子もない。ただこちらを見据えていた。
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