星王子の幸せレッスン
王子さまの手と頬はとても温かかった。



人の温もりに触れて、ようやく私は言葉を発した。



「あ、あなたは?どうして…」



王子さまは私の手を頬に寄せたまま、にっこりと笑った。



その笑顔ときたら!



このまま地球が終わってしまっても悔いがない位の、今まで見たこともないとびきり素敵な笑顔だった。



「僕は、君が思っている通り」



「え?」



「王子だよ」



「はぁ…え?」



「銀河の向こう側から来たんだ」



「えぇっ?」
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