星王子の幸せレッスン
私は思わず手を振りほどいてしまった。王子さまの言っている意味がよくわからない。



「地球から何億光年も離れている星からやってきたんだ」



「すると…あなたは…宇宙人ってこと?」



「君たちだって宇宙人じゃないか」



当然という表情で王子さまは答えた。



「僕からみれば、地球人だって宇宙人だ」



「はぁ…」




私はまだ半信半疑だった。



でも、普通の子どもが山奥で一人でいることもあり得ない。



私は周りを見渡した。



王子さまが宇宙人であるならば、もしかしたら宇宙船かUFOのようなものがあるかもしれないと思ったからだ。

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