星王子の幸せレッスン
「僕も」



「え?」



「僕も遭難したんだ。君と同じように」



王子さまはにっこりと微笑んだ。




私たちは大きなブナの木に下に座った。王子さまは膝を抱えて、私にぴったりと寄り添った。



とても温かく、心が安らいだ。王子さまが何者であれ、温もりがあるのは素晴らしかった。



それに、王子さま自身が柔らかな光りを放っていたので、ここはもう暗闇ではなかった。ブナの木々を幻想的な光りでゆらゆら照らしていた。
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