星王子の幸せレッスン
「僕は時々、地球に遊びにくるんだ」



「UFOに乗って?」



宇宙人といえば、UFOかなと思い、率直に質問をしてみた。王子さまはあはははと笑って言った。



「まさか。そんなものに乗らないよ。僕は王子だよ?」



目尻の涙をぬぐいながら、王子さまはとてもおかしいといった様子だった。



「馬に決まってるじゃないか」



「う、馬!?」



そりゃあ、王子といったら馬だけど…。私の宇宙人像とまったくかけ離れていてびっくりした。


「どこいっちゃったのかな〜。僕の馬。ひさびさに地球を探索してたらいつの間にかはぐれちゃったんだよね」


王子さまはキョロキョロとあたりを見渡した。


「僕の馬、見なかった?」


「み、見てない」


「そう」


さほどがっかりした様子もなく、王子さまは言った。
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