星王子の幸せレッスン
優しい王子さまの言葉にますます恥ずかしくなって、私は思わず早口になってしまった。


王子さまは優しい口調から一転、少し厳しい口調で言った。


「ユキ、そんな想いでは願いは決して叶わない」


私は少しドキリとして王子さまを見上げた。


「いい?幸せの法則はシンプルなんだ」


王子さまは人差し指を私の顔に近づけた。


「自分の幸せを心から信じること」


王子さまはにっこり微笑んだ。


「これだけだよ」


「え?」


私は拍子抜けしてしまった。もったいぶられたわりに、そんな答えとは。


「ユキの場合は、“運命の人に出会う”という願望が叶うということを、心から信じることだね」


「そんな…こと?」



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