星王子の幸せレッスン
このままでは、私はただただ年齢だけ重ねてしまい、亮二が結婚しようと決意する頃にはオバサンになってしまう。



それだけは嫌だった。



ウェディングドレスが可愛く着こなせるうちに結婚したい!



私は正直、焦っていた。



自分からプロポーズするのは嫌だけど、お膳だてならしてもいいかな、と思い始めていたので、失業の話はいいきっかけになるんじゃないかと思った。



私は真夜中、亮二のアパートにタクシーで向かった。
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