苦くて甘い~吉成~ 【密フェチ】
苦くて甘い~吉成~
彼女はキャミソールにショートパンツ。
俺はTシャツで半パン。
楽な格好で今日は一日ごろごろしよう。
そう言ったのは彼女の凜子だったんだけど……。
夕方になって急に。
隣で横になっていた彼女が起き上がった。
「なぁ」
「……」
「なぁて!!」
ぶっきらぼうに話し掛けられ、読みかけの本を閉じる。
「何?」
「自分まさか、このままゴロゴロして終わるつもりか?」
いかにも不満げに顔をしかめる凜子。
「今日は一日ごろごろしようって言ったの、凜子でしょ?」
「アホか! ホンマにそういう意味で言うたんちゃうわ!!」
「じゃあどういう意味だったの?」
「……」
俺のあまりの鈍感さに凜子は閉口した。
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