砂糖菓子より甘い恋【加筆修正ver】
「龍星」
玄関から親友の声がした。
龍星は部屋を出て、一緒に来た毬を捕まえた。彼女が不用意にあの残酷な死体を見ないように。
そして雅之に、殺人事件のため検非違使に連絡するよう頼んだ。
「俺は何をすれば?」
毬が龍星の腕の中で藻掻きながら問う。
龍星はため息をつく。
「出来れば、うちでゆっくりしていて欲しかった」
「駄目だよ。俺だって龍の役に立ちたい。
ただのお姫様ではいたくないんだ」
真剣な眼差しが龍星を射抜く。無理に止めたら暴走しそうな、熱を帯びた瞳で。
玄関から親友の声がした。
龍星は部屋を出て、一緒に来た毬を捕まえた。彼女が不用意にあの残酷な死体を見ないように。
そして雅之に、殺人事件のため検非違使に連絡するよう頼んだ。
「俺は何をすれば?」
毬が龍星の腕の中で藻掻きながら問う。
龍星はため息をつく。
「出来れば、うちでゆっくりしていて欲しかった」
「駄目だよ。俺だって龍の役に立ちたい。
ただのお姫様ではいたくないんだ」
真剣な眼差しが龍星を射抜く。無理に止めたら暴走しそうな、熱を帯びた瞳で。