砂糖菓子より甘い恋【加筆修正ver】
「本当にあなたは、残酷なことがお好きだ」

 龍星は呆れたように言い放つ。
 妖狐がギラつく目で龍星を見た。

「残酷?まさかっ
お前は太一の霊を滅した。私は太一の霊を甦らせた。どう考えても残酷なのはお前の方じゃないか」

 龍星はため息をつく。
 この妖怪、心底そう信じているので、余計たちが悪かった。


「偽りの甦り(よみがえり)で何ができます」

「へぇ。真実の甦りなんてものがあるかい」

 妖狐はぬらぬらと笑う。

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