砂糖菓子より甘い恋【加筆修正ver】
話が一段落した後、帝がやってきた。
「龍星。
陰陽法師を落としたとは本当か?」
半信半疑で問う帝に、
「ええ、お陰さまで」
と、龍星は涼しい顔で答える。
「昨日、賀茂に問うた時にはとてもすぐには無理そうだと申しておったのに。一体どういう……」
座りながら、帝は続けて問う。
その顔に、薄気味悪い、という表現がありありと張り付いていた。
「それは、知らぬが仏でございますよ」
龍星は口許に形だけの微笑を浮かべてそう答える。
物の怪などと通じているということは、それだけで一般の人間からは忌み嫌われるということなのだ。
事件を起こそうが、解決しようが。
難儀な仕事だなぁ、と、心優しい雅之は龍星の代わりに嘆いてすらいた。
「龍星。
陰陽法師を落としたとは本当か?」
半信半疑で問う帝に、
「ええ、お陰さまで」
と、龍星は涼しい顔で答える。
「昨日、賀茂に問うた時にはとてもすぐには無理そうだと申しておったのに。一体どういう……」
座りながら、帝は続けて問う。
その顔に、薄気味悪い、という表現がありありと張り付いていた。
「それは、知らぬが仏でございますよ」
龍星は口許に形だけの微笑を浮かべてそう答える。
物の怪などと通じているということは、それだけで一般の人間からは忌み嫌われるということなのだ。
事件を起こそうが、解決しようが。
難儀な仕事だなぁ、と、心優しい雅之は龍星の代わりに嘆いてすらいた。