砂糖菓子より甘い恋【加筆修正ver】
龍星は心配そうな翳をその瞳に写し、そっと毬の耳朶を噛む。
「それがね、力があると何も唱えなくても何かが出来るようになったりするんだ」
「……え?」
快感にぼうとなっていた毬の視線が、龍星の顔に戻った。
「だから、もう少しだけ待ってくれない?
今度はきちんと、毬が自分で力が抑制できるように教えてあげるから。
その後で、ね?」
「じゃあ、今夜はこのまま寝るの?」
「まさか」
龍星は鮮やかな笑みをその唇に載せ、いつもそうするように毬の黒髪を優しく撫でた。
「折角手に入れたんだもの。
毬が俺を選んでよかったって思うくらいには、してあげる」
「私は?」
こういうときですら、してもらう一方は嫌なのだと、暗に毬が告げる。
そのあまりの健気な可愛さに、龍星は破顔した。
「じゃあ…………てくれる?」
その耳元に、普段の彼からは想像できないような卑猥な言葉を注ぎ込む。
真っ赤になって二の句がつけなくなった毬に
「冗談」
と、笑うと、後は全て彼の一方的な独擅場と化したのだった。
「それがね、力があると何も唱えなくても何かが出来るようになったりするんだ」
「……え?」
快感にぼうとなっていた毬の視線が、龍星の顔に戻った。
「だから、もう少しだけ待ってくれない?
今度はきちんと、毬が自分で力が抑制できるように教えてあげるから。
その後で、ね?」
「じゃあ、今夜はこのまま寝るの?」
「まさか」
龍星は鮮やかな笑みをその唇に載せ、いつもそうするように毬の黒髪を優しく撫でた。
「折角手に入れたんだもの。
毬が俺を選んでよかったって思うくらいには、してあげる」
「私は?」
こういうときですら、してもらう一方は嫌なのだと、暗に毬が告げる。
そのあまりの健気な可愛さに、龍星は破顔した。
「じゃあ…………てくれる?」
その耳元に、普段の彼からは想像できないような卑猥な言葉を注ぎ込む。
真っ赤になって二の句がつけなくなった毬に
「冗談」
と、笑うと、後は全て彼の一方的な独擅場と化したのだった。