砂糖菓子より甘い恋【加筆修正ver】
一の七
ふうわり漂う甘い香り。
優しく抱きしめられたような温かい心地よさ。
ゆりかごに揺られるような感覚に、ついうとうとしてしまう。
そうやって、何度も何度も眠りの世界へ引きずり込まれていた毬は、ようやく瞳を開けた。
柔らかい明かり。
えもいえぬ、甘い香り。
見たこともない光景に、思わず身体を起こす。
「お目覚めだわ。龍星様をお呼びしないと」
光が淡い声を放つ。
これは、夢の続きかしら?
花畑の真ん中にでもいるような心持になり、毬はゆるりとあたりを伺った。
優しく抱きしめられたような温かい心地よさ。
ゆりかごに揺られるような感覚に、ついうとうとしてしまう。
そうやって、何度も何度も眠りの世界へ引きずり込まれていた毬は、ようやく瞳を開けた。
柔らかい明かり。
えもいえぬ、甘い香り。
見たこともない光景に、思わず身体を起こす。
「お目覚めだわ。龍星様をお呼びしないと」
光が淡い声を放つ。
これは、夢の続きかしら?
花畑の真ん中にでもいるような心持になり、毬はゆるりとあたりを伺った。