イタズラっ子、ただいま参上!!
まぁ、とりあえずコンビニ行くか。

てくてくてく

「あっ、おい!てめーこの前の奴じゃねぇか!この前はよくも!!」

イラッ

『なぁ、由希。イタズラよりもこいつにまた恥かかせてやんねぇ?』

私はぼそっと由希に伝えた。

「ふふっ。いいよ」

ウッシッシツ♪

『あんだよ?なんか用スカ?』

「用スカ?」

由希がおうむ返しのように私のあとに続いて言った。

「んなっ!用スカ?じゃねーだろ!!」

『……あぁ!この前私らが足引っ掻けたとき転んでめっちゃ泣きながらママーとか言ってた奴か!!』

最後のほうは嘘だけど。

わざと大声で言ってやった。

でも感謝しろよ?かなり気持ちいれて言ったんだから。

あ、なんか人集まってきた。

「~~~~/////さっ、最後のほうは嘘じゃねーか!!」

真っ赤な顔で睨まれてもねぇ…。

しかもそんなゴツい顔で真っ赤な顔して睨まれても逆にこえーよ。

「えっ?当たり前だよ。嘘に決まってるじゃん。もしかして信じたの?」

「『あはっ。ごっめ~ん』」

くすくす、と集まってきた人の笑い声が聞こえる。

ははっ。こいつ泣きそうな顔してやがる。

だけどこいつは突然何か余裕そうな顔になった。

なんだ?

と思ってたらこいつは私にとっての禁句ワードを連続で言いやがったんだ。


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